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尾張部克志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/29 14:03 UTC 版)

尾張部 克志(おわりべ かつし)
生誕 日本
居住 日本
国籍 日本
研究分野 細胞生物学
研究機関 名古屋大学
出身校 新潟大学名古屋大学大学院
博士課程
指導教員
秦野節司
主な業績 ヘミデスモソーム細胞接着分子
主な受賞歴 日本生化学会のJB論文賞
プロジェクト:人物伝

尾張部 克志(おわりべ かつし)は、細胞生物学者。細胞接着における基底膜の機能やヘミデスモソームの分子構築の研究で著名。1993年、日本生化学会のJB論文賞を受賞[1]名古屋大学名誉教授。理学博士。秦野節司の直弟子。

研究

動物の組織構築には、細胞極性が必要で、細胞間および細胞・基質間の細胞接着装置にその仕組みがある。尾張部は、ヘミデスモソームの細胞接着に関与する細胞接着分子生化学細胞生物学免疫学的に研究した。

1991年、ウシ角膜上皮細胞からヘミデスモソームの単離に成功し、天疱瘡抗原(pemphigoid antigen)、新しいタンパク質・HD1(hemidesmosome 1)を発見した[2][3]

その後、ヘミデスモソームの接着タンパク質を次々と解明し、細胞接着の仕組みを解明すると同時に、天疱瘡の診断と治療の基礎研究に大きく貢献した。

略歴

脚注

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  1. ^ OWARIBE Katsushi - Researcher - researchmap”. 2016年5月30日閲覧。
  2. ^ Owaribe K, Nishizawa Y, Franke WW. (Feb 1991). “Isolation and characterization of hemidesmosomes from bovine corneal epithelial cells”. Exp Cell Res. 192: 622-630. PMID 1988297. 
  3. ^ Hieda Y, Nishizawa Y, Uematsu J, Owaribe K. (Mar 1992). “Identification of a new hemidesmosomal protein, HD1: a major, high molecular mass component of isolated hemidesmosomes”. J Cell Biol. 116 (6): 1497-1506. PMID 1541639. 

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