尾張国中島郡の大領・久坂利の妻
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「怪力」の記事における「尾張国中島郡の大領・久坂利の妻」の解説
出身は同国愛智郡片輪郷で、聖武天皇の時代の女性とされる。祖父は、鐘楼の鬼と力比べをして勝った強力な飛鳥寺の僧である道場法師(雷の血筋を引くと伝わる)。孫娘である久坂利の妻もその血筋からか、まるで糸でもよるように呉竹を軽く指先で砕いたが、日頃はその力を秘していた。自身の三倍ほどある大男の国司2人を一間(約1.8m)余りもはね飛ばすほどの強力である事が、『今昔物語集』23巻17話に記されている。この祖父の大力は、男には伝わらず、女方に伝わった事が語られている。国司を怪力で追い払った事で夫とは離縁している(目に見える力=大力ゆえの悲劇の例)。男女平等を説く内容となっている。
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