小型店の出店による多店化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:25 UTC 版)
「阪神百貨店」の記事における「小型店の出店による多店化」の解説
長らく梅田本店のみの営業を続ける堅実経営で知られていたが、親会社の阪神電気鉄道が阪神西宮駅高架下に2003年3月18日に開業したエビスタ西宮内に売場面積4,998m2の阪神・にしのみやを開業したのを皮切りに多店化に乗り出し、2006年10月4日には三宮駅前の神戸新聞本社ビルであるミント神戸の地下1階に食品売場のみで売場面積1,276m2のさんのみや・阪神食品館、2008年3月20日には阪神電気鉄道御影駅前の御影クラッセ内に売場面積5,900m2の阪神・御影、2009年10月20日にはJR尼崎駅前のあまがさきキューズモール内に売場面積5,329m2のあまがさき阪神を相次いで開業し、グループの地盤である阪神間で小規模店による多店化を進めた。 しかし、阪神・にしのみやは初年度に目標を上回る年間売上約57億円を達成したが、阪神・御影は2009年3月期で年間売上約29.56億円と目標の50億円を大きく下回ったため、開業から1年半弱の2009年8月5日に不振だった食品売り場の75%にあたる2080m2を兄弟会社の食品スーパー阪急オアシスの経営に切替えて縮小し、2010年3月期で年間売上約12.01億円と低迷して赤字になっていたさんのみや・阪神食品館をその期末で一旦休業して同年12月末に営業を再開させずにそのまま正式に閉店、2011年7月24日には阪神・御影の2階売場を閉鎖して2度目の規模縮小を行って売場面積804m2まで縮小し、あまがさき阪神も赤字でこそないものの2011年3月期で年間売上約36.33億円、2012年3月期で年間売上約37.27億円と初年度の売上高目標40億円を下回り続けており、2016年には2階売場を閉鎖するなど、多店化は必ずしも成功していない。 また、阪神間以外にも2006年7月26日に奈良県大和郡山市のイオンモール大和郡山に売場面積約1万m2で出店する計画が発表されたが、阪急百貨店との業務提携に向けた経営方針の見直しの一環で出店地域を京阪神地区に注力するとして、同年11月10日に出店計画を撤回している。
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