対象の有生性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 06:42 UTC 版)
所有される対象が活動体(あるいは生物)か不活動体(無生物)かによって、所有を表す動詞が異なる言語がある。グルジア語では Kompiuteri makvs(私はコンピュータを持っている) Dzaghli mqavs(私は犬を飼っている) というふうに動詞が異なる。無生物でも「車」などは活動体として扱われる。 日本語では存在動詞に活動体(有情物)と不活動体(非情物)の区別があり、それぞれ「いる」と「ある」とで使い分けるため、よく似た区別が現れる。 うちにはコンピュータがある。私にはお金がない。 うちには犬がいる。私には子供がいない。 また、属性や感覚を「所有する」という形で表現する言語もある。例えば英語の"I have an ache."(私は痛い)、フランス語の"J'ai faim."(私は空腹だ)など。日本語では現在の感覚を表す場合に具体的所持の表現「持つ」は使いにくいが、存在文を使った所有表現は使えることがある(痛みがある、空腹感がある)。
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