寝殿の柱間寸法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 22:55 UTC 版)
記録に残るものは全て平安時代末期から鎌倉時代にかけてのものである。太田静六は五間四面の寝殿なら、母屋の柱間寸法は13~15尺ぐらいとしたが、その後の溝口正人や、川本重雄により訂正されている。 一般に奈良時代から平安時代初期にかけての大寺院の主要建造物は太い柱や梁を用い柱間寸法も大きい。しかし同じ時代でも発掘調査で判明した上層住宅では値は小さく、平均は主要殿舎が配置される公的領域の梁行柱間寸法は7.6尺から9.1尺である。桁行はそれより若干大きく10尺のものもある。寝殿造の柱間寸法は約一丈(3m)と説明したが、それは東三条殿のような最上級の例であり、桁行と梁行で柱間寸法が異なることもある。推定平面図は通常桁行も梁行も柱間寸法は同じと見なして同寸の升目上に描くが、判明しているのは以下のような傾向である。 梁間二間の寝殿などの母屋に関しては桁行と梁行の柱間寸法は同じでなければ梁行の方が短い。 母屋と庇では梁行の柱間寸法は同じでなければ庇の方が大きい。 柱間寸法は一般に10尺とされるが、厳密にはそれより小さい場合もあり、平安時代から7~8尺の柱間が見られる。
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