家庭におけるアーティストとして
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 09:07 UTC 版)
「カーリン・ラーション」の記事における「家庭におけるアーティストとして」の解説
カーリンとカールの夫妻は、1888年にリッラ・ヒュットネースに移り住むと、暮らしやすく居心地の良い場所にするために改装と増築を重ねた。改造された窓にはカーリンが棚を着けるなどした。インテリアも主にカールのデザインによって整えられていったが、カーリンは家具やテキスタイルデザインに実用的な質素さと厳格さを加えていった。カーリンの画家としての才能が世間に評価されることはなかったものの、彼女のデザインしたカーテンやタペストリーといったテキスタイルは、夫によるリッラ・ヒュットネースを舞台にした絵画作品中に描かれることによって世界中に知られていった。また、「カール・ラーション様式」と呼ばれるドレスや妊婦服、小さな女の子用ドレスもデザインしていた。それらは当初、夫カールの作品として認知されたが、やがて子孫や研究者によってカーリンの作品であると認められていった。カーリンは書斎机や揺り椅子などの家具もデザインしており、制作した大工は、机と椅子のデザインが当時としては非常にモダンであったため、「とても不恰好なもの」を作ったのを村人に見られないように暗くなってからカーリンの元に届けたという。現在「カール・ラーション・ゴーデン(記念館)」となって、カーリンとカールが暮らしていた頃の様子をそのまま留めて一般に公開されているリッラ・ヒュットネースでは、カーリンがデザインした花台、小児用ベッドも見ることができる。
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