実際した人物か?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 06:03 UTC 版)
坪内が実在した人物であるかに関してははっきりとはしていない。当時の庖丁人と料理人の立場は異なるもので、庖丁人は実際には調理を行わない管理者として高い立場にあった人物に役割であった。坪内は三好氏の捕虜として扱われていたので、少なくとも庖丁人であったと思われるが、料理人のように実際に料理をする者として描かれていることや、もし庖丁人であったとしても『続群書類従』にある「永録四年三好亭御成記」に坪内の名前は残されていないことから、坪内は実在しない、後年に創作された人物であると考えるべきであろう。 坪内の話が書かれている『常山紀談』は、江戸時代(1739年)に成立した書物であり、痛快なうえ、読みやすい文章なので当時は大変な人気を得ていたようである。ただ坪内と信長の逸話から少なくとも150年以上は経ってから書かれたものであり歴史的根拠とするには大いに疑念がある。
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