実車官能試験
計測機器を使って物理量を測定する計測試験に対し、人間の感覚による評価試験をいう。特別な計測機器、技術を必要とせず簡便に行える。とくに車両の総合的な商品力評価、競合車比較、実用性、味、感じなど、物理量に置換しにくい項目、および物理量の大小ではなく最適な値があるもの(操作力、節度、応答、固さ、音量、温度など)の評価に適する。反面、評価者の主観に依存しており、評価環境、評価条件により結果の普遍性が損なわれるおそれがある。このため評価実施にあたり、評価者、人数、評価場所、比較車、基準/コントロール車について目的に応じた選定、さらに評価基準(レイティング)、評価シート、データ処理などについて事前準備が必要である。
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