実物の「ハンナのかばん」が焼失した経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 20:27 UTC 版)
「ハンナ・ブレイディ」の記事における「実物の「ハンナのかばん」が焼失した経緯」の解説
2004年2月、ジョージ・ブレイディの娘、ララがホロコースト教育資料センターに貸し出された「ハンナのかばん」と自宅にあった実物の写真を見比べていたときに、取っ手の位置が違うことに気づき、実物とは違うのではないかと気づく。同年3月、ジョージ・ブレイディと石岡史子は、アウシュヴィッツ博物館を訪ねてその件について問い合わせたところ、実物は1984年にイギリスで開かれる展示会に貸し出した際に火事(当時の報道によると放火)で焼失、写真をもとに新しくレプリカを作ったと説明された。この複製作成の経緯は、アウシュヴィッツ博物館の事務上の手違いから、ホロコースト教育資料センターには伝わっていなかった。しかし、ホロコースト教育資料センターとしては、「ハンナのかばん」がたとえ複製であっても貴重な歴史の資料には変わりはなく、複製がつくられていたお陰で日本の子どもたちとジョージ・ブレイディの出会いが生まれまたハンナの物語も生まれたのだから、人権・平和教育の得難い教材として今後も活用して行きたいとしている。
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