実物についての考察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/14 06:30 UTC 版)
前述の『源平盛衰記』の描写が正しいとするならば、秩父がかう平は南北朝時代に隆盛を極める武用(兵仗)の大太刀のはしりであった、と考える事ができるが、長さ三尺九寸はともかく、平(身巾)四寸とは大太刀として見ても異例の幅広さである。 仮にこの通りであった場合、通常の太刀の体配からは大きく外れた外観の刀であったことになるが、実物、もしくは実物とされるものが現在に伝来しておらず、また押形等の記録も残されていないため、詳細については不明である。 東京都青梅市の高水山にある真言宗豊山派の寺院、高水山常福院(たかみずさんじょうふくいん)には近年まで畠山重忠が奉納した武具が伝えられていたとされ、現在でも、木製の模造品ながら、非常に見巾の広い太刀が往年の奉納品を伝えるものとして祀られている。
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