ていすう‐ふきんこう〔‐フキンカウ〕【定数不均衡】
読み方:ていすうふきんこう
ある選挙区の議員定数と有権者数との比率が、他の選挙区における比率と著しく均衡を欠くこと。議員一人当たりの有権者数が少ない選挙区ほど有権者の一票の価値は大きくなる。不均衡を是正するため、選挙区の定数や区割りを変更するなどの調整が行われているが、衆院選で2倍以上、参院選で5倍前後の格差が生じる状態が続いている。→一票の格差
[補説] 最高裁判所が違憲状態とした選挙区割りのまま平成24年(2012)12月に実施された衆院選では、不均衡が拡大し、広島高等裁判所と同岡山支部が選挙を違憲で無効とする判決を下した。これを受けて公職選挙法が改正され、一票の格差が2倍未満になるよう区割りが改定されたが、同年11月、最高裁判所は違憲状態との判断を示した。平成25年(2013)7月の参院選では一票の格差が4.77倍となり、一審で違憲無効判決が言い渡されたが、最高裁判所は違憲状態との判断を示している。
定数不均衡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/03/28 04:28 UTC 版)
定数不均衡(ていすうふきんこう)とは政治学用語の一つで、選挙において、一つの議席を決める場合の有権者の数が、選挙区の違いで大きく異なっているという現象。
これは中選挙区制が行われていた時代は著しく、中選挙区制の問題点の一つであった。だが小選挙区制が行われるようになっても、大小様々な選挙区が存在しているため、選挙区制を取っている限り定数不均衡というのは避けられない問題であるといえる。第二次世界大戦後の日本のように、国内の急激な都市化や産業化により急速な人口移動が起きた場合には著しい定数不均衡が発生している。
参考文献
定数不均衡と同じ種類の言葉
- 定数不均衡のページへのリンク