定式出入商人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/06 02:56 UTC 版)
市中へ自由に出歩くことのできないカピタンが、日本の土産品を入手したいと考えた時のために阿蘭陀宿に様々な品を売り込みに来る商人を「定式出入商人」と呼ぶ。江戸の長崎屋と京都の海老屋には、定式出入り商人のリストが現存しており、それらの商人たちの多くは宿に比較的近い場所で呉服物・金物・食器・喫煙具・文房具といった日用品・工芸品などを扱っている者たちで、生鮮食品などの生物(なまもの)や菓子類を売る商人は含まれなかった。ただ、彼らが直接商品をオランダ人の部屋へ持参することは許されず、付き添いの役人を通して差し出されることになっていた。
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