安全審査

原子力防災基礎用語集

安全審査

原子力発電所や再処理施設等の原子力施設を設置する場合及び原子力施設の設計を変更するに際して、国が法律や指針に従って安全を確認する行為を安全審査という。 原子力発電所の場合、電気事業者は経済産業大臣に設置許可申請を行うが、行政庁である経済産業省は、｢発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針｣等に基づき審査を行う（一次審査）。経済産業省の審査結果は、更に原子力安全委員会において審査される（二次審査）。この間、原子力安全委員会は第二次公開ヒアリングを開催し、当該原子力施設特有の安全性について地元住民などの疑問・意見を聴取してこれを参酌する。原子力発電所の安全性については、このように経済産業省ならびに原子力安全委員会のダブルチェック体制により十分に審議され、経済産業大臣は審査終了後、内閣総理大臣の同意を得て原子炉設置を許可する。この一連の審査を安全審査という。