守備側の無関心
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:55 UTC 版)
攻撃側が盗塁を試みても、守備側がそれを封じようとする動作を見せない場合に、「守備側の無関心 (defensive indifference)」として盗塁を記録せず、代わりに野手選択を記録することが定められている。また、大量点差がついた試合での盗塁はタブー視されることがある(野球の不文律参照)。 過去にはNPBはこの規定を適用せず、守備側が無関心であった場合の進塁についても盗塁を記録していた。2008年1月10日に行われたプロ・アマ合同規則委員会において2008年シーズンよりこの野球規則10.07(g)(当時)に「原注」をつけて無関心とみなす詳細な条件を加え、同規則を厳格に適用することを決定してこのような進塁を盗塁として記録しないことになり、1月28日に野球規則の改正が正式に発表された。この改正が実際に適用された初めてのケースは、同年4月2日に行われた東北楽天ゴールデンイーグルス対千葉ロッテマリーンズ戦である。9回表、ロッテが4点リードされている場面で一塁走者の竹原直隆が二塁へのスタートを切ったが、楽天の捕手・嶋基宏は送球をせず、竹原の進塁は盗塁ではなく野手選択と記録された。 無関心とみなす詳細な条件では状況を全体的に考慮すると定められている。盗塁を認める例として走者一・三塁で二塁進塁があった場合や、守備側が走者に最多盗塁のタイトルを取らせたくないといったものだと判断された場合が挙げられている。この規定により完全に相手の虚をついて守備側が進塁に気づかなかった場合でも状況次第で盗塁が記録される(例:全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード#サヨナラホームスチール)。
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