妻・子孫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 08:38 UTC 版)
大国主は様々な女神との間に多くの子供をもうけており、記紀・『先代旧事本紀』・『出雲国風土記』に記載されている他、各地の神社社伝にも名がある。子供の数は『古事記』には180柱、『日本書紀』には181柱と書かれている。 嫡后:須勢理毘売命(すせりびめ の みこと、須勢理姫命、『日本書紀』では須勢理姫神)須佐之男命の娘。なお、『出雲国風土記』によれば和加須世理比売命(わかすせりひめ の みこと)が神門郡滑狭郷の妻であるという。 妻:多紀理毘売命(たぎりびめ の みこと、『日本書紀』では田心姫命、『播磨国風土記』では奥津嶋比売命)須佐之男命の娘で宗像三女神の長女。宗像の奥都島(おきつしま)に鎮座。 子:阿遅鉏高日子根神(あじすきたかひこね の かみ、『古事記』では他に迦毛大御神、『日本書紀』では味耜高彦根神、『出雲国風土記』では阿遅須枳高日子命)天若日子と容姿が酷似する。『出雲国風土記』によれば、神門郡高岸郷・仁多郡三沢郷の子だという。葛城の高鴨神社祭神。 娘:下照比売(したてるひめ の みこと、高比売命、下光比売命、稚国玉、『日本書紀』では下照姫命)天若日子の妻。大倉比売神社祭神。 妻:神屋楯比売命(かむやたてひめ の みこと、多岐都比売命、『日本書紀』では高津姫神)出自不明。高津姫神は須佐之男命の娘で宗像三女神の次女で、辺都宮(へつみや)に鎮座。 子:事代主神(ことしろぬし の かみ、都味歯八重事代主神)鴨都波神社・天高市神社・飛鳥坐神社祭神。賀茂氏・大神氏の祖。 娘:高照光姫命(たかでるひめ の みこと)御歳神社祭神。 妻:八上比売(やがみひめ、『先代旧事本紀』では稲羽八上姫)因幡の白兎の段に登場。 子:木俣神(きのまた の かみ、御井神)木俣に刺し挟まれたことからの名。 妻:沼河比売(ぬなかわひめ、こし の ぬながわひめ、『先代旧事本紀』では高志沼河姫、『出雲国風土記』では奴奈宜波比売命)高志国における妻問いの相手。『出雲国風土記』によれば高志八口の妻で、間に御穂須須美命が生まれたという。奴奈川神社祭神。同神社社伝によると、建沼河男命(越氏の祖)という子がうまれたという。 子:建御名方神(たけみなかた の かみ)諏訪氏、守矢氏の祖であるともいう。諏訪大社祭神。 妻:鳥取神(ととり の かみ、鳥耳神、鳥甘神)八島牟遅能神(やしまむぢ の かみ)の娘。 子:鳥鳴海神(とりなるみ の かみ)この神を含む系譜は十七世神と称される。
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