妊娠時の基礎体温
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 04:11 UTC 版)
妊娠確定前 排卵後、妊娠しなければ黄体の寿命が尽きて12~16日ほどで生理が始まるが、妊娠が成立すると絨毛から分泌されるhCGが黄体の分解を防いで寿命を伸ばし、子宮内膜を保って着床状態を維持するために黄体ホルモンの分泌を継続する。そのため、妊娠した場合には、通常より長く高温期が続く。高温期が18日以上続いたあたりから妊娠の可能性を考えはじめ、妊娠検査をしてみるとよい。なお、着床してhCGの刺激により黄体ホルモンの分泌が活発化した排卵1週間後以降くらいから、基礎体温の高温相がさらに高めの値へと上昇していく人もいるが、こうした現象が見られるかどうかは個人差であり、基礎体温による妊娠の推定はあくまで高温期の「高さ」ではなく「長さ」で行うものである。 妊娠確定後 妊娠初期における基礎体温の異常な低下は、流産の兆候等の察知に役立つ場合もある。もっとも、日々の変動で低めの値を示す時もあったり、個人差で安定期よりかなり早めに基礎体温の低下が始まる人もいたりするので、必ずしも基礎体温が下がったからといって危険な状態を意味するとは限らない。 妊娠中期 胎盤が完成して安定期に入る頃になると、通常、徐々にまた基礎体温は下がってきている。以後、出産後の(有排卵)月経が再開するまでは、一相性のようなはっきりしない推移が続く。
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