奴隷・人民解放
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 08:10 UTC 版)
タイにはタートと呼ばれる一種の奴隷がいた。これは、厳密には奴隷ではなく、契約によって一時的に身体の自由を奪うことを承諾したものであり、売り買いが許されていた。これは当時のブンナーク家を中心とする王侯貴族の主要な財産であった。ラーマ5世は人道的意義を理由にこれらの奴隷を解放し平民に加えた。また地方では入れ墨と戸籍により知事の監督と労役の下に縛り付けていた、プライと呼ばれる人民を解放した。結果的に、欧米での評価が上がり、もはや「野蛮な国」ではなくなった。これは後にスムーズな不平等条約改正を助けた一要因でもある。 この業績により、タイではラーマ5世を慕うものが未だに多い。この業績によりラーマ5世はナリッサラーヌワティウォン親王から歓喜大王の称号を得た。ちなみに、欧米では創作である『アンナと王様』の記述に基づいて、当時王宮の御雇い教師だったアンナが少年時代のチュラーロンコーンに『アンクル・トムの小屋』を読ませ、奴隷解放を促したという説が信じられているが俗説である。
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