女神ブリトマルティスとアパイアー女神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/15 07:22 UTC 版)
「アパイアー」の記事における「女神ブリトマルティスとアパイアー女神」の解説
ブリトマルティスはアルテミスに庇護された乙女であり、アパイアーもまた、アルテミスに関係する森の女神であって、アイギーナの女神アパイアーが、クレータ島の女神ブリトマルティスと同一視され、更にアルテミス女神そのものとも同一視されていた。 アパイアーの名は、ギリシア語として見ると、「薄暗い、幽かな光の、陰鬱な」を意味する形容詞「パイオス、φαιος」の女性形に、否定の接頭辞「 -α 」が付いて形成されたものと理解でき、「薄暗さ」が否定されるとき、「かすかな明るさ」の意味となる。また、動詞「φαινομαι~φαινω(光をもたらす・出現する)」の否定動詞の分詞よりの派生形としての「アパネース(αφανης)」のヴァリエーションとして、「姿を消した者・乙女(aphaia)」という意味になる。アパイアー女神は、またラプリアー(Λαφρια)としても知られた。 アパイアー女神は、クレータでは「甘美な乙女」にして、しかしアイギーナでは「姿を消す女神」であり、アルテミスと同一視された通り、森の処女神で、男を殺戮する恐ろしい女神でもあった。
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