奇石・滝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 14:55 UTC 版)
竪破山頂とその周囲には、この太刀割石(磐屋(いわくら))の他にも、不動石ほかの大きな奇石や滝があり、太刀割石、神楽石、甲石(堅破和光石)、舟石、胎内石、畳石(腰掛け畳石)、烏帽子石と、不動滝(奈々久良滝)、剣滝、龍馬滝をあわせて、七奇石三瀑と呼ぶ。 登山道沿いに見られる奇石のうち、不動石は土石流で運ばれてきた石、烏帽子石・手形石は崩落崖より転落・破砕した石、畳石は斜面がブロックで滑り落ちてきて・堆積した石。太刀割石、甲石、神楽石は小起伏面上にあり、花崗岩が風化され残った球状のコアストーンである。太刀割石はコアストーンがさらに木の根により節理面に沿って開口し、片方が転倒したもの。甲石は一部だけ破断しているもの・・・破断した断片が舟石。神楽石は5,6片の板状破片に開口しているもの。甲石→太刀割石→神楽石の順で開口の度が進んでいると見ることができる。竪破山山頂には、黒前神社本殿の裏に大きな花崗岩塊(花崗岩の岩峰地形でトアとよばれる)が露出し、もともとの巨石信仰の岩座であったと思われる。胎内石は、竪破山の残丘北方稜線にある小岩峰(トア)の基部が南面の大崩壊の崩落崖にそって重力移動し、岩峰基部に歪みが集中して節理割れ目に沿って岩が抜け落ち浅い洞窟となったもの。 真っ二つの太刀割石 山頂直下の黒前神社 釈迦堂 黒前神社前にある甲岩 竪破山から神峰山(左)と高鈴山(右)を望む 八幡太郎源義家の手形と言われる 義家の烏帽子に似ているという烏帽子石 義家が腰を下ろして休んだという畳石
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