奇異な状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/17 22:05 UTC 版)
「メアリー・エインスワース」の記事における「奇異な状況」の解説
1965年、エインスワースとウィッティングは、愛着行動における個人的な差異を評価するための手段として奇異な状況という研究手続きを考案した。奇異な状況手続きとは、8つのエピソードに分けられた研究方法である。1、幼児はその保育者とともに実験室の中に入る。2、保育者はイスに座り雑誌を読み、幼児はおもちゃで遊ぶ。3、幼児が知らない人間が部屋に入ってきて、徐々に幼児と知り合いになろうとしてくる。4、保育者が、幼児と見知らぬ人間だけを実験室に残して3分間だけ部屋を空け、5、そして戻ってくる。6、保育者が、再度部屋を空けるが今度は幼児だけを残して3分間だけいなくなる。7、そして次に戻ってくるのは見知らぬ人間で、その人間は幼児を安心させようとする。8、最後に保育者が戻ってきて、幼児を抱き上げようとする。このエピソードの進行中、幼児のストレスはどんどん高まっていくが、観察者は幼児の様々な行動システムの中で、幼児の動きを観察し続ける。特に、親の居るとき、いない時の探索活動と愛着行動の相関性などを観察する。。 こうした行動の基盤には、エインスワースの当初のボルティモアでの研究では、26人の幼児が、三つに分けられた部屋のうちのどこかに配置された。三グループのそれぞれが保育者との愛着ではそれぞれに異なった関係性を見せ、様々な形のコミュニケーション、情緒の変化、感じ取られた脅かしにも様々な反応の仕方を示した。
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