大道館武道専修学校
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大道館武道専修学校とは、西郷隆盛を崇敬する今村貞治という人物が創立した私学校である。京都の大日本武徳会武道専門学校と同様の全寮制の武道学校で、剣道師範は丸田兼弘(東洋協会専門学校卒)、柴垣正純(大日本武徳会武道専門学校卒)らが務めていた。 1927年(昭和2年)春、清は大道館武道専修学校に第一期生として入学した。大道館の稽古は大変厳しいもので、半殺しにされたという。また規則も厳しく、罰がつらくて辞めてしまおうと思ったこともあったというが、祖父権蔵との約束を守るために耐えた。 大道館武道専修学校の課程は本科1年、研究科1年で、ほとんどが本科を修了すると小学校教員になったが、清は研究科に進んだ。このころ清は丸田から東京の中山博道の話を聞かされ、憧れを強めた。 1929年(昭和4年)3月、研究科を修了し、福岡県折尾の大統社工芸塾に剣道指導教員として赴任した。大日本武徳会福岡支部や小倉警察で鍛え、同年夏に剣道三段を取得して、東串良村の実家に帰省する。鹿児島で久しぶりに清と稽古した同級生は、清が別人のように強くなっているので驚いたという。
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