大正元年狼藉者退治の真相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 16:50 UTC 版)
「町野主水」の記事における「大正元年狼藉者退治の真相」の解説
ある日町野家の玄関に大男の無頼漢がなにやらわめいて入ろうとしたので、主水が刀を帯びて応対に出た。殴りかかろうとしたのでとっさに刀の柄で暴漢をみね打ちにしたらそのまま死んでしまった。警察が来て大騒ぎになり、急遽北京から帰還した息子の町野武馬も殺人事件だからさすがにあわてたそうだ。しかし暴漢は札付きの悪であった。近所の顔役で元気なのが敢えて身代わりとなり自首して出たりもした。実際家族も持て余していたようなものだったので、また警察も町野主水といえば戊辰戦争の英雄だから困ったようだが結局心臓まひとしてもみ消してくれた。後で主水は「近頃は殺人罪などといって大ごとなのだそうだ」と言って悠然と笑っていた。主水73歳のことだ。
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