大安_(出版社)とは? わかりやすく解説

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大安 (出版社)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/27 06:09 UTC 版)

株式会社大安(だいあん)は、かつて存在していた日本出版社。主に日本・中国の古典・学術図書の出版、販売を行っていた中国関係書店である。

概要

1951年大安書店として設立。翌1952年、書店を開業した。

1955年大安文化貿易株式会社を設立、社名を大安と簡略化し、日本到着中国書籍の紹介を中心とした月刊『大安』を創刊した[1]

1958年長崎国旗事件後は、中国当局から特認された貿易会社の一つとなった[2]友好商社)。

1960年代文化大革命の時期には、中国での文革関連の文献や、文革を支持する立場の日本の論者たちの著作を多く刊行し、文革の状況説明を重視した。

大安の関係者には、文革に批判的な日本共産党日中友好協会(共産党系)に近い立場の人々と、文革に肯定的な日中友好協会(正統)に近い立場の人々とがいた。前者は大安に対して、中国書の取り扱いをやめるように圧力をかけたといわれている。しかし、大安の主な業務は中国書の販売であったために、もしも中国書の取り扱いをやめた場合、大安は存続出来なくなってしまうというジレンマを抱えていた。

事態の打開解決には至らず、1969年9月に自己破産を宣言し、大安は閉鎖された。

現在、中国関係出版社・専門書店として知られる汲古書院、燎原書店(神田神保町)、朋友書店京都市)は、いずれも大安関係者が閉鎖前後に創立したものである。

脚注

  1. ^ B6判20ページ程度の刊行物だったが、同社閉鎖まで刊行され続け、その後の類似刊行物の先駆けとなった。全国書誌番号:00014138NCID AN00135415ISSN 04166000
  2. ^ 大山 1998, p. 62;78.

関連項目

参考文献


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