多言語農業支援
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 09:48 UTC 版)
NPOパンゲアと日本とベトナムの大学は、米の生産性向上と農薬使用量の削減という2つの目標を掲げて、ベトナムの稲作支援に取り組んだ。日本の農業専門家は、ベトナムの農村地域を常時訪問することはできないため、言語グリッドを用いてオンラインで情報を提供することにした。2011年から2014年まで、メコンデルタにあるビンロン省で毎年4カ月間の実験を継続的に実施した。言語グリッドは、日本の専門家がベトナム農家に稲作に関する農業知識をタイムリーに提供することに用いられた。これらの地域では識字率が低く、農民はコンピューターの使用やメッセージの読み書きが困難であった。そこで、児童を介したコミュニケーション(Youth Mediated Communication)が考案された。子どもたちはコンピューターの利用方法を学び、農業専門家と父母である農民の仲介者として、言語、知識、文化のギャップを埋めた。
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