多胎児の兄弟姉妹と出生順
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 14:33 UTC 版)
現在においては多胎の出生順により、「(○子中第○子)」という形式で第一子(兄・姉)、第二子以下続(弟・妹)となる。 かつて日本には「後から生まれた方を兄(姉)とする」という因習があった。これは「兄(姉)ならば先に母の中に入ったので、後から出てくるはず」、「弟(妹)が兄(姉)を守るため、先に露払いとして出てくる」などの考え方による当時の「産婆ノ妄説」だったが、1874年12月13日の太政官指令により「前産ノ児ヲ以テ兄姉ト定候(先に産まれた方を兄・姉とする)」と多胎児の兄弟姉妹の順が定められた。それ以後、少なくとも法令上は出生順により兄弟姉妹が決められている。 現在は戸籍法第四十九条第三項の定めにより、子が出生すると出生証明書を添えた上で出生の届出(出生届)をしなければならない。この届書に「出生の年月日時分」を記載する必要があり、届書に添えられる出生証明書にも「出生の年月日時分」、「単胎か多胎かの別及び多胎の場合には、その出産順位」などが立ち会った医師(またはそれに準ずる者)により記載されていなければならない(出生証明書の様式等を定める省令(最終改正:令和元年五月七日法務省・厚生労働省令第一号))。この出生届出と出生証明書の記載に従い、兄弟姉妹の順が定められている。
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