外部同期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 07:41 UTC 版)
「ローランド・TR-909」の記事における「外部同期」の解説
外部との同期接続にDIN-SYNC方式しか持たなかったTR-808とは異なり、909ではMIDI、DIN-SYNC、TAPE-SYNC、GATEと多彩な方式を採用している事も特筆すべき点である。MIDI規格成立後から間もない時期の製品ながら、INを1基、OUTを2基装備し、しかもOUT部分はTHRU機能も備えていた。比較的小規模で構成される事が多いベッドルームミュージックの機材セッティング事情においては、MIDI環境を構築する上で意外と重宝された仕様であった。ただし、DIN-SYNCにはINを1基しか装備しておらず、その点ではINとOUTの切り替えが可能だった808に比べて使い勝手が悪い感が否めない。TB-303との同期にはMIDI→DIN-SYNCコンバータを別に用意しないといけないので、この点は注意が必要である。ちなみにGATEは装備しているが、CVには対応していないため音階はつけられず、アナログシンセをコンバータを介さず鳴らす場合は、あくまで打楽器音や効果音をトリガーするための物と考えた方が良い。ただし、このGATEはクロックとしても機能するため、一部のアナログシンセに装備されたアルペジエイターやサンプラー(BOSS DE-200など)のトリガーを行う事が可能である。
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