外国為替証拠金取引 (FX) における位置付け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 04:51 UTC 版)
「スターリング・ポンド」の記事における「外国為替証拠金取引 (FX) における位置付け」の解説
ポンド/米ドルの通貨ペアの取引量は2016年の時点ではユーロ/米ドル、米ドル/円に次いで3番目に多いが、ポンドは取引の殆どが投機資金によるものであり、輸出入による実体経済の為替需要が少ないことに加え、貨幣の流通量が少ないために価値が変動しやすい。FXの相場においては、相場の進展の早さと価格の変動幅の大きさと不規則な値動きで有名であり、予想を外した場合に損切りを素早く確実に行うことが求められる「熟練者向けの通貨」であると言われている。この相場で生き残ることは難しく、たった一回の取引で破産に追い込まれるケースが多々あることから、ポンドは別名「殺人通貨」(あるいは「悪魔の通貨」)とも呼ばれている。 実際の取り引きにおいては、一日の最高値を更新した後に急落し、最安値を更新する(逆もまた同様)といったような売買タイミングの判断ミスを誘うような「ダマシ」と呼ばれる意表を突いた値動きが多く、不規則な値動きをするため、ギャンブル性は高い。平時の米ドル - 円価格の変動幅は多くても1日に1円程度だが、ポンド - 円のそれは急激で、1日に2 - 3円程度動く事も珍しくなく、イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票など大きなイベントが起こった際の変動幅も大きい。 このようにトレードを目的とした場合にはリスクが大きいが、損切りさえ徹底出来れば、他の通貨よりも短期で大きなリターンが期待できるため、好んでポンドの取り引きを行う者もいる。 基本的に値動きの不規則性が強いが、ポンド円はドル円を介して価格が計算されるため、ドル円の値動きとある程度の相関がある(ポンド円のチャートは、ドル円のチャートに対してランダムなノイズを付加し、振幅を約2倍程度まで増幅したような波形になる)。
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