変動性海面変動 (tectonic eustasy)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/03/24 01:48 UTC 版)
「ユースタシー」の記事における「変動性海面変動 (tectonic eustasy)」の解説
原因 2. に相当する。マントルプルームやマントルの冷却などに伴う海洋地殻の構造運動(地殻変動)、海底火山の噴火などにより大洋底の地形が変化することで、海水準が上下に変動する現象。つまり海水の入れ物の形や容積が変化するのであり海水量に変化はないとする考え方である。 また、変動性海面変動は次の4種類に分類される。 海水の荷重変化による弾性的~アイソスタティック変形 氷河の荷重変化による弾性的~アイソスタティック変形の海底への影響 堆積物の荷重による変形 テクトニックな変形 広義には 1.~4. を含み、狭義には 4. のみを示す。 中央海嶺の体積や長さの変化 海洋底の拡大速度の変化に大きく支配される。海嶺系の運動が活発な時期は新しい海洋底の生産が頻繁に行われる。古い海洋底は重くなって沈むので水深が深くなるのに対し、若い海洋底は温かくて浮上があるので浅い。つまり、海洋底拡大速度が増大すると、若い海洋底の面積が広がるので、海洋底の水深がより浅くなり、海水準が上昇する。逆に、大陸が衝突すると大陸間に存在した海洋底が失われ、海嶺の長さが縮小したり、海洋底の拡大速度が減少すると若い海洋底の面積が相対的に減少するので海洋底の水深が深くなり、海水準が低下する。
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