士族の廃止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 00:24 UTC 版)
第二次世界大戦後の1947年の戸籍法改正によって、士族の族称は廃止となった。以降戸籍に族称を表記しないことになったが、原本には残っていたため、1975年(昭和50年)ごろまでは旧戸籍謄本を取得した場合には「士族」と明記されていたため、わずかに出自として士族であるか否かを知るすべが残ることとなった。 しかし、その戸籍上の記載も昭和43年(1968年)、族称が記載された近代では最古の戸籍である壬申戸籍が結婚や就職に際し、かつての被差別階級特定のために悪用されている経緯が明らかとなったことから、法務大臣の命により閲覧禁止の措置がとられ、以降の明治19年式戸籍においても族称記載がある部分は塗沫され、族称を閲覧することが完全にできない状態となり、士族の法的な意味合いは完全に消滅したといえる。
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