壊苦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/03 17:41 UTC 版)
壊苦(えく、vipariṇāma-duḥkha) とは「壊滅の苦の状態」である。「ヴィパリナーマ」とは「悪い方へ変化する」という意味であるから、好ましくない状態をあらわすのである。「楽事の去るによって成ずる苦」とも説明される。「壊滅」とは、その点で「楽境壊滅」(らくきょうえめつ)の意味であるという。すなわち、人間にとって好もしいと感ずる対象が、次々とこわされてゆく時に感ずる苦である。この第二の苦の中に、人間が一般に感ずる苦は含まれる。[独自研究?] vi+pariṇāmaのpariṇāmaは、唯識でいう「識の転変(vijñāna-pariṇāma)」とほぼ同じ意味で使われていることからも、この壊苦は「心の変化に応じて生ずる苦しみ」の事を指している、と考えられる。[独自研究?]
※この「壊苦」の解説は、「苦 (仏教)」の解説の一部です。
「壊苦」を含む「苦 (仏教)」の記事については、「苦 (仏教)」の概要を参照ください。
壊苦
- >> 「壊苦」を含む用語の索引
- 壊苦のページへのリンク