地磁気観測に影響を与える問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 05:47 UTC 版)
「気象庁地磁気観測所」の記事における「地磁気観測に影響を与える問題」の解説
電気が流れるとき、「右ねじの法則」により磁気が発生する。直流は、交流と比較すると、漏洩電流が遠くまで伝わる。また、交流電気鉄道は饋電方式の工夫により漏洩電流の発生を抑えることができる一方、直流電気鉄道は特別な対策を行わない限り漏洩電流が大きい。そのため、直流電気鉄道が近傍にあると磁気(ビオ・サバールの法則)により地磁気観測に悪影響が発生する。 そのため、東京で鉄道の直流電化が大きく進展しはじめたことが1913年に茨城県新治郡柿岡町(後に合併し新治郡八郷町を経て石岡市に)へ移転した理由の一つでもある。 戦後、電気事業法に基づく「電気設備に関する技術基準を定める省令」が施行された。これには地磁気観測所周辺での鉄道の電化について細かく規制されており、基本的に観測所を中心に半径30 km以内で周囲電化する場合は、原則的に交流電化もしくは観測に影響を出さない対策を施した上での直流電化が義務付けられている。
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