地球化学的特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/10 14:43 UTC 版)
「タギシュ・レイク隕石」の記事における「地球化学的特徴」の解説
タギシュ・レイク隕石の炭素含有量は、他の炭素質コンドライトと比べても多く、揮発性・難揮発性元素の存在量の傾向は、CIコンドライトともCMコンドライトとも異なる。 タギシュ・レイク隕石は、アミノ酸を始めとする有機物を、豊富に含んでいる。隕石中の有機物は、アミノ酸に含まれる炭素の同位体比の測定から、生命活動によってではなく星間物質や太陽系の原始惑星系円盤で生成されたと考えられる。また、隕石の破片によってアミノ酸の含有量にばらつきがあることから、隕石の母天体中に存在する液体の水の量によって、アミノ酸の生成量も変化することが示唆される。 タギシュ・レイク隕石中の炭素の一部は、ナノダイヤモンドと呼ばれる、太陽系の形成以前に生成されたと考えられる直径数μm以下の微小なダイヤモンドの結晶である。タギシュ・レイク隕石は、他のどの隕石よりも、ナノダイヤモンドを多く含んでいる。
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