地元のバンドによる交流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:14 UTC 版)
「ベイエリア・スラッシュメタル」の記事における「地元のバンドによる交流」の解説
オークランドのエクソダス、テスタメントや、サンフランシスコのデス・エンジェルといったローカルバンドと、バートンやハメットらの友情はシーンを活性化させ、国境や海を越えたツアーやテープ・トレード、さらにレコード会社との契約にまでつながっていった。 エルソブランテ(英語版)出身のポゼストが1985年に発表した『Seven Churches』はシーンのターニングポイントとなる作品だったといえよう。このアルバムは全編にわたって"吠えるようなヴォーカル"を採用し、ホラーやオカルトといった題材を扱っていたため、スラッシュメタルからデスメタルへの橋渡しとなった最初の作品であると考えられている。『Seven Churches』はブラックメタルの影響源となったが、同じくサンフランシスコのベイエリアでリハーサルが行われたデスの『Scream Bloody Gore』や、ロサンゼルスを拠点としていたスレイヤーの『レイン・イン・ブラッド』などのアルバムに先んじた作品でもあった。『Scream Bloody Gore』と『レイン・イン・ブラッド』の二作品も、スラッシュメタルとデスメタル両方のシーンに対して影響を与えたとされている。ポゼストのメンバーは、ベイエリア・スラッシュメタルシーンの重要なミュージシャンと強い絆で結ばれていた。ヴォーカリストのジェフ・ベセーラとギタリストのラリー・ラロンデ(英語版)はBlizzardというスピードメタルバンドに参加していたこともある。Blizzardは、元エクソダスのベーシストのCarlton Melson、DesecrationのギタリストDanny Bolandがいたバンドである。元エクソダスのベーシストGeoff Andrewsはポゼストを結成したメンバーでもあるし、ベセーラが1983年に加入するまではポゼストのベースヴォーカルを担当していた。 ポゼストが1度目の解散をした後、ラロンデはブラインド・イリュージョン(英語版)に加入する。Blind Illusionには他にエクソダスの元メンバーEvan McCaskeyやTim Agnello、当時ヒーゼンのメンバーだったMarc Biedermann、Dave Godfrey、そしてBlizzardのドラマーMike Minerらが参加していた。Blind Illusionの結成メンバーであるレス・クレイプール(英語版)はメタリカの1986年のオーディションに参加したこともある。
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