地下室への監禁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 23:44 UTC 版)
「ガートルード・バニシェフスキー」の記事における「地下室への監禁」の解説
コーラのボトルの強引な挿入によりシルヴィアが失禁するようになった結果、ガートルードは彼女を地下室へ閉じ込め、それ以降、『洗い清め』と称して熱湯をかけて入浴させ、火傷を生じた肌に塩を塗りこむようになった。また、トイレの使用も一切禁じられた。そして、シルヴィアはしばしば全裸の状態におかれ、食事もほとんど与えられず、時折、ガートルードと12歳の息子であるジョン・バニシェフスキー・ジュニアにより彼女自身の排泄物を食べるよう強いられた。 その頃、妹のジェニー・ライケンスは姉であるダイアナ・ライケンスへ手紙で連絡を取り、彼女とシルヴィアが体験している恐ろしい出来事の概要を伝え、姉に警察に通報するよう依頼した。しかしダイアナは、ジェニーは単にバニシェフスキー家で叱られたのが嫌で、バニシェフスキー家ではなく自分と一緒に暮らしたいがために話をでっち上げていると考え、この手紙を無視したのだった。 この直後、ダイアナ・ライケンスは妹を訪ねたが、ガートルードは彼女が家に入ることを拒絶した。そのため、ダイアナは妹のジェニーを確認できるまで近くの家に潜み、その後に妹と接触した。ジェニーは、ダイアナと話をすることが禁じられていることを語って走り去った。この出来事に不安を抱いたダイアナはソーシャルサービスに連絡し、バニシェフスキー家で「シルヴィアは(物理的に)不潔な上に淫売だったので、この家から追い出したらそのまま走り去っていった」と説明を受けたことを伝えた。ソーシャルワーカーがバニシェフスキー家にシルヴィア・ライケンスについて尋ねに行った時、ガートルードはジェニーにシルヴィアの居場所に関する嘘をつかせた。ジェニー・ライケンスは、ガートルードの言う通りにしない場合、姉と同様の目にあわせると脅迫されていたため、本当のことを語った場合に受ける仕打ちを恐れて、ジェニーはソーシャルワーカーに、姉は実際に走り去ったのだと話した。そのためソーシャルワーカーは事務所へ帰り、これ以上バニシェフスキー家へ行って調査を行う必要は無い、という内容の報告書を提出した。
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