噴石や火山灰の噴出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 06:52 UTC 版)
「1888年の磐梯山噴火」の記事における「噴石や火山灰の噴出」の解説
1888年7月15日の午前7時頃から、磐梯山麓では地震や鳴動が連続して感じられるようになった。7時30分頃には強い揺れの地震が発生し、その後更に激しい揺れの地震が発生した直後、磐梯山北側において大音響とともに噴火が起きた。噴火は午前10時頃には沈静化していき、同日16時頃にほぼ終息した。 1888年の噴火時、最大で大磐梯の約3倍ないし、4倍の高さにまで噴煙が上がったとされている。山麓には火山灰や火山礫といった火山噴出物が降下したが、噴火時は西北西の弱い風が吹いている状態であったため、火山噴出物は主に東南東方向に降下し、福島県の太平洋沿岸まで降灰が確認された。 火山灰は磐梯山東側の多い場所で約30センチメートルの記録がある。噴石などの火山噴出物による被害は山麓部では少なかったが、磐梯山北側の山腹にあった上ノ湯、中ノ湯は壊滅的な被害を被り、多くの湯治客や湯守が犠牲となった。
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