噴火災害と救済措置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 05:38 UTC 版)
破綻当日は、折しも十勝岳が噴火し、山腹から発生した泥流により多数の死傷者と耕作地が埋没する被害が生じた日と重なった。特に、被災地の上富良野町や美瑛町における主力金融機関は、絲屋銀行そのものであり、自治体や地域住民は不動産や金融資産を一挙に失う二重の苦しみを味わうこととなった。預金者は、噴火災害と銀行救済を関連づけて集会を開いたり、行政に陳情を続けた結果、救済措置として北海道拓殖銀行が日本銀行から融資を受けて絲屋銀行を買収するスキームが成立した。ただし、預金の元本は全て補償されるものではなく、100円に対して48円9銭に目減りした額とされ、地域経済に長らく暗い陰を落とすこととなった。
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