和泉市立横山小学校とは? わかりやすく解説

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和泉市立横山小学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 04:00 UTC 版)

和泉市立横山小学校
横山小学校(2025年4月)
北緯34度25分43秒 東経135度29分39秒 / 北緯34.42852度 東経135.49414度 / 34.42852; 135.49414
過去の名称 第13区分校
泉州39番小学
小野田小学
公立泉州小野田小学
横山小学校
横山尋常高等小学校
横山国民学校
横山村立小学校
国公私立の別 公立学校
設置者 和泉市
併合学校 福瀬小学
坪井小学
設立年月日 1872年5月10日
閉校年月日 2025年3月31日
共学・別学 男女共学
学期 3学期制
学校コード B127210007654
所在地 594-1122
大阪府和泉市北田中町183番地
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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和泉市立横山小学校(いずみしりつ よこやましょうがっこう)は、かつて大阪府和泉市にあった公立小学校

概要

市内を南北に流れる槇尾川上流域の横山谷に位置し、旧横山村を校区としていた。児童数は1975年昭和50年)の705名をピークに減少を続け[1]2024年令和6年)5月1日現在では118名となり、市内の小学校の中では南横山小学校(108名)、幸小学校(111名)に次いで少ない人数であった[2]

沿革

略歴

明治維新後、日本では近代的な教育制度が導入され、各地に小学校が設立された。堺県では、村々を単位として学区が編成され、それぞれの学区に郷学校本校とその出張所(分校)が設置された。
横山谷の村々は春木川村、久井村、若樫村とともに第十三区[注釈 1]に属し、小野田村、父鬼村、内畑村、春木川村には郷学校分校が設置された。横山小学校の前身となる分校は、小野田村の大安寺に設置された[4][5]

小中一貫校への再編

地域における人口減少とそれに伴う児童数の減少を背景に、学校の数や配置を見直す取り組みが検討され、その一環として施設一体型小中一貫校の導入が進められた[1]。これにより、和泉市立南横山小学校および和泉市立槇尾中学校と統合され、2025年3月をもって閉校、創立から152年にわたる歴史に幕を下ろした。なお、児童は新設される和泉市立槇尾学園に通学することとなった。

跡地利用

閉校後の校舎や体育館は解体される方針となっており、災害時には新設された槇尾学園が指定避難所として機能する。跡地の活用については、民間による施設利用を含め、地域活性化に資する形が理想とされ、民間活用の可能性を探る調査が計画された。和泉市では2024年10月から12月にかけて民間事業者から意見を募る「サウンディング型市場調査」を実施し、2025年2月にその結果を公表した。今後はこの調査結果を踏まえ、利活用の方針や公募条件の整理・検討が進められる予定である[6][7]

年表

  • 1872年明治05年)05月10日 - 第13区分校として小野田村平安寺に開校。
  • 1873年(明治06年)04月 - 泉州39番小学と改称。
  • 1874年(明治07年)07月 - 小野田小学と改称。
  • 1875年(明治08年)05月30日 - 公立泉州小野田小学と改称。
  • 1875年(明治08年)12月 - 福瀬小学を併合。
  • 1877年(明治10年)09月 - 北田中村に移転し、横山小学と改称。
  • 1882年(明治15年)08月 - 横山小学校と改称。
  • 1882年(明治15年)12月 - 坪井小学を併合。
  • 1884年(明治17年)05月 - 坪井村に分教場を設置。
  • 1887年(明治20年) - 横山尋常小学と改称[8]
  • 1889年(明治22年)04月 - 横山尋常高等小学校と改称。
  • 1941年昭和16年)04月01日 - 横山国民学校と改称。
  • 1947年(昭和22年)04月01日 - 横山村立小学校と改称。
  • 1956年(昭和31年)09月01日 - 町村合併により和泉市が発足し、和泉市立横山小学校と改称。
  • 2025年令和07年)03月31日 - 閉校[9]
  • 2025年(令和07年)04月01日 - 和泉市立槇尾学園が開校。
※出典が個別に示されていない記述は、学校公式サイト内の「沿革」ページに基づく[10]

教育方針

教育目標

主体的な子どもを育てる ~豊かなつながりを育む~

めざす子ども像

か・が・や・け(んがえる子、んばる子、さしい子、んこうな子)

通学区域

  • 北田中町、仏並町、坪井町、小野田町、九鬼町、岡町、福瀬町、善正町、下宮町、南面利町、槇尾山町[11]
※卒業後は基本的に和泉市立槇尾中学校に進学していた。

交通

最寄りバス停は、チョイソコいずみ「405 JAいずみの横山支店」もしくは「407 北田中町公民館」[12]

  • 各バス停より徒歩約1分。

脚注

注釈

  1. ^ 南面利村、善正村、福瀬村、岡村、北田中村、下宮村、小野田村、大沢村、九鬼村、仏並村、坪井村、大野村、父鬼村、槇尾山村、内畑村、牛滝山村、久井村、春木川村、若樫村の19か村[3]

出典

  1. ^ a b 槙尾中学校区学校適正配置に関する意見交換会(第1回)”. 和泉市. 2025年5月8日閲覧。
  2. ^ 令和6年度幼稚園児・児童・生徒数の状況”. 和泉市 (2024年5月1日). 2025年5月8日閲覧。 “令和6年和泉市教育委員会第5回定例会
  3. ^ 大阪府教育百年史第1巻』、郷学校表/和泉国、46頁。
  4. ^ 松尾谷の歴史と松尾寺』、松尾谷における学区の変遷、400-403頁。
  5. ^ 和泉市の近現代』、「学制」に基づく小学校の設置と学区の変遷、377-380頁。
  6. ^ 平成30年度第2回適正就学対策審議会次第”. 和泉市. pp. 25-26 (2019年1月30日). 2025年5月8日閲覧。
  7. ^ 和泉市立横山小学校の利活用に関するサウンディング型市場調査の結果”. 和泉市 (2025年2月27日). 2025年5月8日閲覧。
  8. ^ 横山と槙尾山の歴史』、横山小学校、442-443頁。
  9. ^ ありがとう。さようなら。横山小学校”. 横山小学校ブログ (2025年3月31日). 2025年5月8日閲覧。
  10. ^ 学校のあゆみ”. 横山小学校ホームページ (2013年6月30日). 2025年5月8日閲覧。
  11. ^ 和泉市立小学校、中学校及び義務教育学校就学区域”. 和泉市 (2024年12月25日). 2025年5月8日閲覧。
  12. ^ 「チョイソコいずみ」のご案内”. 和泉市 (2024年1月25日). 2025年5月8日閲覧。

参考文献

  • 和泉市史編纂委員会 編『和泉市史』 1巻(復刻)、大阪府和泉市役所、1980年。 
  • 和泉市史編纂委員会 編『和泉市史』 2巻(復刻)、大阪府和泉市役所、1980年。 
  • 和泉市史編さん委員会 編「横山と槙尾山の歴史」『和泉市の歴史』 1巻、和泉市、2005年3月。ISBN 978-4-324-80052-2 
  • 和泉市史編さん委員会 編「松尾谷の歴史と松尾寺」『和泉市の歴史』 2巻、和泉市、2008年3月。ISBN 978-4-324-80053-9 
  • 和泉市史編さん委員会 編「和泉市の近現代」『和泉市の歴史』 8巻、和泉市、2021年3月。ISBN 978-4-324-10987-8 
  • 『大阪府教育百年史』 1巻(概説編)、大阪府教育委員会、1973年3月。NDLJP:12113515 

関連項目

外部リンク




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