周辺プロセッサ群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 01:43 UTC 版)
「CDC 6600」の記事における「周辺プロセッサ群」の解説
通常はCPUが実行する雑多なタスクを処理するために、クレイは以前に設計した古いコンピュータ CDC 160A の一部を使って10個のプロセッサを搭載させた。これは周辺プロセッサ群 (PPs) と呼ばれ、入出力タスクとオペレーティングシステムの実行を担当した。ひとつのPPがメインCPU上で実行されるプログラムを含めたマシン全体を制御し、他のPPは入出力タスクを受け持った。プログラムが何らかのI/Oをする必要がある場合、いずれかのPPに小さなプログラムをロードして仕事を分担させる。そのPPはタスクが完了したときにCPUに割り込みをかけて通知する。 個々のPPは自身のメモリ(最大4096×12ビット)を持ち、I/Oのバッファリングやプログラムの格納に使用する。実行ユニットは10個のPPが共有している。10個分の資源を「barrel」、共有される1個の実行ユニットを「slot」とし、この構成を「Barrel and slot」と呼んだ(バレルプロセッサと呼ばれる構造である)。実行ユニット (slot) はラウンドロビン方式でサイクル毎にbarrelのうちの1台に接続され命令を実行する。あるサイクルであるPPがメモリにアクセス要求を出したとすると、そのPPの次のサイクルにはアクセス処理は完了している(読み出しならデータが用意できているし、書き込みなら次の書き込み要求が可能である)。
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