周縁地域における言語的様相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 16:30 UTC 版)
「スペインの言語」の記事における「周縁地域における言語的様相」の解説
周縁地域で話される言語は、隣接する2つの言語の特徴を併せ持っていることが知られ、語彙、文法、音韻・音声など言語として自立するほどのそれ自身の言語的特徴は持っていない: カンタブリア語(スペイン語版)(cántabro、montañésとも呼ばれる)-アストゥリアス・レオン語にカスティーリャ語的要素が加わっている。アストゥリアス州の最東部からビスカヤ県の西部にまたがるいくつかの地域で話される。 エストレマドゥーラ語(extremeño)または高エストレマドゥーラ語-アストゥリアス・レオン語にカスティーリャ語の南部の特徴が混じっている。カセレス県の北西部、北中部地域やサラマンカ県南部のいくつかの自治体において話される。 アストゥリアス・ガリシア語(galego de Asturias)またはエオ=ナビア語(eonaviego)-ガリシア語にアストゥリアス語の要素が混在。アストゥリアス州西部コマルカ・デ・エオ=ナビア(スペイン語版)地域で話される。 エレーラ・デ・アルカンタラ(スペイン語版)(またはフィレーラ)で話されるポルトガル語(portugués de Firrera)-深いレベルでカスティーリャ語化された、古ポルトガル語の変種。 ファラ語(fala de Jálama、シャリマ語xalimeguあるいはエストレマドゥーラ・ガリシア語、ガリシア・エストレマドゥーラ語galaico-extremeñoなどとも呼ばれる)-カセレス県の北西部に位置するバル・デ・ハラマ(バリ・デ・シャリマ)地域のエルハ(エジャ)、バルベルデ・デル・フレスノ(バルベルディ・ドゥ・フレスヌ)、サン・マルティン・デ・トレベッホ(サ・マルティン・デ・トレベージュ)の3自治体で話される言語。この3自治体で話される言語にはそれぞれガリシア語、あるいはポルトガル語が持つのと同様な共通な特徴を持つガリシア・ポルトガル語(中世ガリシア語)を基礎として、カスティーリャ語とエストレマドゥーラ語の影響を受けた言語様相が見られる。
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