吟吹雪とは? わかりやすく解説

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吟吹雪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/11 15:26 UTC 版)

吟吹雪
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
交配 山田錦 × 玉栄
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 吟吹雪
開発 滋賀県農業試験場
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吟吹雪(ぎんふぶき)は、滋賀県農業試験場(現 滋賀県農業技術振興センター)が開発した日本イネ品種名および銘柄名である。酒造好適米の一種。大粒で比較的栽培の容易な「玉栄」と、心白発現率の高い「山田錦」の特性を兼ね備えた品種として育成された[1]。品種名には、心白を吹雪が舞っている様に擬し、吟醸酒向けという意味が込められている[1]

品種特性

熟期は中生の晩で、脱粒しにくく、多収[1]千粒重は26.1gと、「玉栄」より小さいものの「山田錦」と同等である[1]タンパク質含量は低く、心白発現率は高いが、精白によってやや砕けやすい[1]。それでも40%程度の精米は可能である[1]

育成経過

1984年に「山田錦」を母、「玉栄」を父として人工交配を行い、その後代から育成された品種[2]

1989年に収量試験番号「大育酒685」を付し、1990年から奨励品種決定調査に供試。

1991年に地方番号「滋系酒56号」を付して特性を調査[3]

1998年に命名。

1999年3月17日に品種登録[4]

耐倒伏性は中、穂発芽性はやや易で、いもち病ほ場抵抗性は中である[2]

  • 交配系譜
山田錦
 
玉栄
(34-1)
 
 
 
 
吟吹雪
(滋系酒56号)

関連品種

子品種

孫品種

  • 雪女神」(「出羽の里」と「蔵の華」の交配)[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 副島 2017, p. 30.
  2. ^ a b 酒米新品種「吟吹雪」”. 農研機構. 2019年8月22日閲覧。
  3. ^ イネ品種データベース検索システム”. 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター. 2019年8月24日閲覧。
  4. ^ 登録品種データベース”. 農林水産省. 2019年8月22日閲覧。

参考文献

関連項目



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