同種武器との比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 04:40 UTC 版)
他の携帯式対戦車武器と比較してみるとAT4やSMAW ロケットランチャー、RPG-7のような無誘導対戦車ロケット弾は、射線方向に対して直線的に飛翔を行うため目標までの距離が遠いほど射点での僅かなズレでも命中させるのが難しくなり、移動目標ともなれば偏差射撃を行わなければならないため射手には高い練度が必要になる。また、風などによる外的な環境要因によっても命中精度に悪影響が出るため、有効な命中精度を得るには近距離での運用に制限される。 一方、FGM-148 ジャベリンや01式軽対戦車誘導弾、スパイクに代表される赤外線画像 (IIR) 誘導式の対戦車ミサイルは、シーカーが目標を捉えていれば追尾して攻撃するので遠距離目標への高い命中精度を得ることができる一方、目標の赤外線放出が小さい場合は照準・追尾が困難なため攻撃時の使用に制限がある。トップアタックに関しても弾体ごと突撃する性格上発射後に一旦上昇する必要があるため、その過程の飛翔時には上昇のみにしか使われない距離的空白が生じる。ジャベリンを例に出すとトップアタックモードでの目標への最小射程は150メートルと長く、それ未満の近距離目標へは攻撃することができない。また、これらの武器は価格の高さや重い重量による取り扱いの難しさなどの問題もある。
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