同種個体の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/05 19:36 UTC 版)
同種個体との関係による表現型可塑性を持つ動物もいる。たとえば、性転換を行う動物のなかには、他個体との社会的関係に応じて性転換の時期を調節するものがいる。 同種個体の密度に応じた可塑性も、さまざまな生物に見られる。たとえば、フジツボの一種Semibalanus balanoidesのペニスの長さは、同種個体が近くにいるかどうかに応じて変化する。アブラムシの一種エンドウヒゲナガアブラムシは、有性生殖と無性生殖、有翅型と無翅型の世代を個体群密度に応じて切り替える能力を持つ。 密度に応じた可塑性の有名な例として、昆虫の相変異がある。これは、同一集団の個体の形が、その個体群密度の違いによって変化するというものである。特にバッタ類の孤独相と移動相の変化が有名だが、カメムシ類やウンカなどに見られる長翅型と短翅型の例(翅多型)も相変異とみなすことがある。 詳細は「相変異 (動物)」を参照
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