各項目と特性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 08:57 UTC 版)
「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」の記事における「各項目と特性」の解説
市場成長率(縦軸)と相対的市場占有率(横軸)それぞれの高低により4つの象限(項目)に分類され、それぞれに名称がある。 花形 (star) (成長率:高、占有率:高) 成長率・占有率ともに高い伸び盛りの状態であり収入も大きい反面、成長局面にあるため競合も多く、設備投資や開発費など多額の追加投資を必要とする状態。高シェアを維持し続けることで「金のなる木」へと育てるべきであるが、シェアが低下すれば「負け犬」となる。製品ライフサイクルにおける導入期 - 成長期に属する。 金のなる木 (cash cow) (成長率:低、占有率:高) シェアの高さから大きな利益が見込めると同時に、成熟局面にあるため追加的な投資もあまり必要でなく稼ぎ頭となっている状態。ただし、市場は既に成熟局面にありそのままでは会社が衰退してしまうおそれもある。製品ライフサイクルにおける成熟期 - 衰退期に属する。 問題児 (question mark) (成長率:高、占有率:低) 成長率が高い反面、占有率が低い分野。多額な投資資金が必要な一方、多くの資金流入は見込めない。シェアを拡大しつつ成長を高めることができれば先述の「花形」となるが、シェアや成長が低いままだと後述の「負け犬」の製品となる。製品ライフサイクルの導入期 - 成長期に属する。 負け犬 (dog) (成長率:低、占有率:低) 成長率もシェアも低く、利益も上げられないまま市場競争に負けてしまっている分野であり早急な撤退を検討すべきとされる。投資次第では先述の「金のなる木」になりうるが、深入りして撤退の時期を誤ると損失の増大をもたらす。製品ライフサイクルにおける成熟期 - 衰退期に属する。
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