各州の司法制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 08:08 UTC 版)
「アメリカ合衆国の司法制度」の記事における「各州の司法制度」の解説
「州裁判所 (アメリカ合衆国)」も参照 各州に最高裁判所(en:State supreme court)が存在する。各州の裁判官は、州議会の審査を経て選任、任命される。大半の州では最高裁をSupreme Courtと呼ぶが、一部の州では、一定の規模以上の事件の第一審を管轄する裁判所(日本の地方裁判所に相当。)にこの名称が与えられることもある。ニューヨーク州・メリーランド州ではCourt of Appealsとの呼称を用いるほか、テキサス州・オクラホマ州では民事事件を管轄する最高裁と刑事事件を管轄する最高裁が分立しており、後者をCourt of Criminal Appealsと呼ぶ。グアム、北マリアナ諸島などの海外領土にもそれぞれ最高裁判所が存在する。 裁判所の名称・機構は州によってさまざまであり一律に述べることができないが、小事件を扱う特別の下級裁判所が置かれるほかは、おおむね機構は連邦に類似している。第1審の裁判所はDistrict Court、Circuit Court、Superior Courtなどと呼ばれる。その上級に控訴を取り扱う裁判所があり、頂点に州の最高裁が存在する。 これをカリフォルニア州を例にとって解説すると、次のとおりである。州最高裁(en:Supreme Court of California)はサンフランシスコに所在し、ロサンゼルスおよび首都サクラメントに支部が存在する。控訴裁判所(Court of Appeals)はサンフランシスコ控訴裁からサンノゼ控訴裁までの6庁存在し、いくつかの控訴裁は地理的に複数の部に分けられている(たとえば第4区控訴裁は、サンディエゴに所在する第1部、リバーサイドに所在する第2部およびサンタアナに所在する第3部からなる)。第1審を担当する地裁はSuperior Courtと呼称し、58庁が存在する。
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