各地への広がり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 17:09 UTC 版)
「アフリカナイズドミツバチ」の記事における「各地への広がり」の解説
2002年時点で、アフリカナイズドミツバチはブラジル国境を越えて、南方向へはアルゼンチン北部、北方向へはメキシコを越えて、アメリカ合衆国のテキサス、アリゾナ、ニューメキシコ、フロリダ、カリフォルニア南部にまで広がっている。テキサスでは、地元養蜂家などの努力もあり、東部にまでは広がっていかなかった。ただしルイジアナ南部では個体が発見されており、テキサスを越えて来たものか、あるいは船に乗って来たものと見られる。2005年6月にはテキサス州境を越え、アーカンソー南部でも見つかっている。2007年9月11日、ルイジアナ州農務局の局長ボブ・オドム (Bob Odom) は、アフリカナイズドミツバチがニューオリンズにも定住していると発表している。 最も盛んな時には、1日2キロメートルのペースで生息範囲を北に広げていった。アフリカナイズドミツバチはセイヨウミツバチと生息場所を争う傾向があったため、この巣箱をうまく配置してアフリカナイズドミツバチを防ぐ試みもなされてきた。パナマ地峡などでは成功したが、多くは政府機関、国際機関による対策も含めて成功していない。 2003年にはカリフォルニア州ベーカーズフィールド、2004年にはカリフォルニアセントラルヴァレーでも観察されている。南カリフォルニアの養蜂家がこのハチの生存北限を調べたことがある。それによるとシエラネバダ山脈の北、カスケード山脈の南あたりまでだった。このハチは春の比較的早い時期にエサ集めを必要としているが、ここより北ではその頃にはまだ花が咲いていない。
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