各トンネルの概況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 07:35 UTC 版)
1900年(明治33年)建設と記録され、官設単線鉄道における標準的なトンネルの形状で、馬蹄形の断面を持つ。構造は煉瓦造で、笠石などで要所を装飾している。 1、2号トンネル(旧中央線玉野第1隧道、玉野第2隧道) JR中央線「定光寺駅」より名古屋側に位置し、JR東海が現行線路の保線作業に使用している。トンネルの長さは、1号は104メートル、2号は80メートルである。 3,4,5,6号トンネル(旧中央線玉野第3隧道、玉野第4隧道、隠山第1隧道、隠山第2隧道) 愛岐トンネル群保存再生委員会が所有し、保全活用している。定光寺駅から愛岐道路諏訪大橋までの間にあるトンネルで、長さは3号は76メートル、4号は75メートル、5号は99メートル、6号は333メートルである。 このうち脆弱な地盤を補強するため、地中にもレンガを埋め込むインバート工事を行い、当初の計画より長さも延長された6号トンネルの建設費は1メートルあたり638.96円で、中央線開業当時の旧国鉄トンネル建設費としては最高額を必要とした。 7号トンネル(諏訪第1隧道) 名古屋市が所有する。長さは607メートル。 8号トンネル(諏訪第2隧道) 多治見市が所有する。長さは202メートル。 9号トンネル 1965年、新線付け替えの際の新トンネル建設時に撤去された。 10~14号トンネル(諏訪第4隧道、廿原第1隧道、廿原第2隧道、池田町屋第1隧道、池田町屋第2隧道) 多治見市が所有する。長さは、10号と11号はそれぞれ91メートル、12号は87メートル、13号は262メートル、14号は385メートルである。 代替路線の現行トンネル これらの廃線路に換わるものとして開通した現JR東海の中央本線のトンネルは、廃線路のトンネルの3号から8号までにあたる区間で「愛岐トンネル」が、10号から12号トンネルまでの区間で「諏訪トンネル」が、13号から14号トンネルの区間で「池田町トンネル」が利用されている。
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