吃音研究と言友会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/05 04:05 UTC 版)
言友会は吃音を持ちながらの生き方を重視するとともに、最新の研究情報の収集や、研究者、言語聴覚士(ST)との連携にも力を入れ始めている。各地の会の中には、大学の吃音の脳神経科学的研究に協力している言友会もあれば、言語聴覚士養成校のカリキュラムで体験発表や交流を行っている言友会、吃音の厚生労働科学研究が行われるように議員を通して働きかけた会など、それぞれの取り組みが見られる。 ただ、吃音をどこまで「矯正治療」の対象としてとらえるか、また障害者手帳の対象ととらえるか等については、吃音者本人の生き方にも関係するものであるだけに、慎重な議論となっている。 また、吃音は治りにくいという現状認識に変わりはなく、吃音に関する研究論文等に一喜一憂して振り回されるのでなく、今の人生を大切にしながら吃音者に有益な情報を選別していくという姿勢を保っている。 そのため、「治療」に重きを置きたい立場からは、もどかしさも感じるようである。
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