台湾でのデビュー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 00:51 UTC 版)
牛樟芝は、古くから台湾原住民によって、解毒作用のあるキノコとして緊急時に服用されてきた歴史がある。日本統治時代に牛樟樹が檜と同様に香木とされ、樹齢100年以上の樹木は大量に伐採され日本に送られ高級タンスや木工芸術品の材料として使われた。しかし、2002年冬に中国南部でSARS(重症急性呼吸器症候群)が発生した際に台湾の患者が牛樟芝子実体を服用し治療したことが台湾国内で広く知られると一気に牛樟芝子実体の効能に注目が集まった。そして、それを求めて台湾の山地に入り、採取し転売をする者が多く現れた。そして高値で取引されたため、さらに乱伐に拍車をかけた。近年になって、過剰な牛樟芝の採取が原因で絶滅の危機が危惧されるようになると、台湾政府によって牛樟樹は天然記念物として指定され、伐採が禁止された。最近では台湾政府主導で継続的な保護と医療方面への研究に乗り出し始めた。牛樟芝子実体は牛樟樹の副産物であり牛樟樹と一緒に台湾政府によって管理されている。現在では人工培養技術の進歩により、人工栽培された牛樟芝が健康食として、台湾の一般家庭に普及している。
※この「台湾でのデビュー」の解説は、「牛樟芝」の解説の一部です。
「台湾でのデビュー」を含む「牛樟芝」の記事については、「牛樟芝」の概要を参照ください。
- 台湾でのデビューのページへのリンク