古注釈での言及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/07 15:39 UTC 版)
たとえば、『源氏釈』(12世紀)には「雲隠」を「廿六」とし、また、『白造紙』(1200年頃)の「源ジノモクロク」には「廿六クモカクレ」とある。一方、『異本紫明抄』は「光源氏物語巻廿六雲隠もとよりなし」とし、『為氏本源氏物語系図』付載の「源氏目録」に雲隠巻は無く、『原中最秘抄』には「雲隠は幻の次なり 然に根本より此巻なし 然ば ふるき目録にも本よりなしとかきたり 多の有識才翰の人々に尋申侍りしにも全分不二覚悟一」(一、二は返り点)とある。 古注(『原中最秘抄』)にはこの巻には光源氏の死が描かれており、これを読んだ者たちが世をはかなんで次々と出家してしまったため時の天皇の命により内容を封印してしまった、焚書処分にしたとする伝承が記録されている。 また古注の一つである『紫明抄』には、この巻の内容はどこかに密かに残されているとの伝承が伝えられている。
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