反応と用途とは? わかりやすく解説

反応と用途

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 09:15 UTC 版)

超酸化カリウム」の記事における「反応と用途」の解説

超酸化カリウム強力な酸化剤であり、また吸湿性もある。水分吸収酸化させ過酸化水素酸素生成する。 2 KO2 + 2 H2O → 2 KOH + H2O2 + O2 水酸化カリウム二酸化炭素反応するほか吸湿性があり炭酸カリウム炭酸水素カリウム変化する。 2 KOH + CO2 → K2CO3 + H2O KOH + CO2KHCO3 これらを合わせる最終的に次のうになる。 4 KO2 + 2 CO2 → 2 K2CO3 + 3 O2 4 KO2 + 4 CO2 + 2 H2O → 4 KHCO3 + 3 O2 ( KO2 + CO2 + 1/2 H2OKHCO3 + 3/4 O2 + 141.846kJ ) 炭酸カリウム変化した場合理論上超酸化カリウム1 kgあたり0.309 kg二酸化炭素吸収し、0.38 kg酸素放出するKO2 1molあたり1/2molのCO2,3/4molのO2をそれぞれ吸収放出するともいえる。 炭酸水素カリウム変化させた場合KO2 1molあたり1molのCO2吸収できることになるが、実際にCO2供給濃度問題炭酸カリウム潮解によって流路塞いでしまう問題によってそこまで反応させることは難しくソユーズ酸素発生器やしんか2000向けに開発され生命維持装置では水酸化リチウムによる追加二酸化炭素吸収を行う。水酸化リチウム超酸化カリウム供給する流量それぞれ調整することで酸素濃度二酸化炭素濃度個別制御できる十分に反応させるためには触媒追加粒径形状工夫もまた有効である。 工業用酸化剤として二酸化炭素の除去除湿使われるロシア連邦宇宙局ソユーズ酸素発生器における酸素供給源として実用化され、非常用酸素マスクにも応用されている。潜水艦潜水服消防服などの用途もあるが、水との反応性が高いため使用限定的である。

※この「反応と用途」の解説は、「超酸化カリウム」の解説の一部です。
「反応と用途」を含む「超酸化カリウム」の記事については、「超酸化カリウム」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「反応と用途」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「反応と用途」の関連用語

反応と用途のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



反応と用途のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの超酸化カリウム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS